【具体例】地方で本当に役立つ「手に職」はこの4つ!私の経験に基づいた見つけ方・活かし方

キャリアの考え方

はじめに:地方の「リアル」を知ったあなたへ

前記事の「【私の体験談】移住したい20代・30代男性へ:地方で「手に職」が必要な理由と、そのリアル」では、私の実体験を交えながら、地方の仕事現場に潜む「非効率」や「紙文化」といったリアルな側面をお伝えしました。都市部では当たり前のことでも、地方ではそれが新しい価値を生み出す「チャンスの宝庫」であること、そして「手に職」がなぜ重要なのかを理解いただけたでしょうか。

「では、具体的にどんな『手に職』が地方で役立つんだろう?」 「特別なスキルがない自分にも、何かできることってあるのかな?」

そう感じたあなたは、すでに地方で活躍する第一歩を踏み出しています。この記事では、私の経験から見つけた、地方で本当に重宝される「手に職」を具体的に解説していきます。特別な資格や高度な専門スキルがなくても、あなたの「視点」や「少しの工夫」が大きな価値になることをお伝えしますので、ぜひ最後まで読み進めてください。


地方で本当に役立つ「手に職」その1:当たり前を疑う「外部からの視点」

前記事で、地方の仕事現場には「非効率」な部分が多く残されているリアルをお伝えしました。しかし、それは決してネガティブな側面だけではありません。むしろ、都市部での経験や、少し「当たり前」を疑う視点を持つあなたにとって、大きな「手に職」となり、価値を生み出すチャンスの宝庫なのです。

私が地方で働き始めて痛感したのが、「外部からの視点」がどれほど重宝されるか、ということでした。

私が在籍していた会社は経営状況が悪く、経費削減が喫緊の課題でした。しかし、長年その会社で働いてきた社員の方たちは、目の前の業務や契約に対して「昔からやっているから」「やるのが当たり前」という意識が非常に強く、そもそもその必要性や、もっと良い方法があるのではないか、という疑問を持つこと自体が少なかったのです。

小さな「?」が大きな経費削減に繋がった実例

具体的に、私が体験した2つのエピソードをご紹介しましょう。

1つ目は、会社で契約していたフロアマットやハンドソープの入れ替えです。

月額で数万円を外部業者に支払い、入口のマットやトイレのハンドソープを毎週入れ替え・補充を委託していました。私がこの契約を見た最初の感想は、「マットは本当に毎週変える必要があるのか?」「清掃はまた別の会社に委託しているのに、その方たちにハンドソープの補充はできないのだろうか?」という素朴な疑問でした。

改めて社員の方たちと検討したところ、「確かに、なくても困らないね」という結論に。結果的にこれらの契約を解除し、月額数万円という地味ながらも継続的な経費削減を実現することができました。他の社員の方々には「前からあるのが当たり前」という慣習に囚われており、契約を「無くす」という選択肢自体が頭になかったのだと感じました。

2つ目は、オンラインで販売した商品の発送業務の効率化です。

これまで、オンライン販売で注文が入った商品の発送は、社員が自ら段ボールの購入、箱詰め、発送手配まで全て行っていました。もちろん、経費のことだけを考えれば社内で完結した方が良いと一見思えます。しかし、年々配送数が増える中で、私が来た時には、以下のような課題が顕在化していました。

  • ピークである冬の期間は、その発送作業だけで他の仕事に手が回らない。
  • 手作業が多いため、ミスが多い。
  • 体力を使い、社員の高齢化も進んでいるため、将来的に持続可能ではない。

そこで私は、これらの物流に関わる業務を全て外部に委託することを提案しました。これにより、社員の業務は商品の数を確認し、集荷の立ち会いをするだけ、という状況に改善できたのです。元々5名ほどの人数が総出で6〜8時間かけていた体力仕事が、今では1人で30分程度の所要時間で完結できるようになりました。

これに関しても、社員の方たちは「自分たちでやるべき仕事」と捉えていたことや、「解決策が分からない」という状況だったため、ずっと改善されないままだったのだと感じます。

都市部の経験が地方で「調整力」として活きる

これらの事例は、いずれも関係者との調整が非常に多く発生しました。前職でスーパーバイザーとして、各店長や地区本部、本社の意向と調整する場面が多々あった私の経験は、地方でまさに「調整力」として役立ちました。一つ予定や状況が変われば、どこかで帳尻を合わせる。こうした都市部で培った柔軟な調整能力が、地方の職場でも大いに活かされたのです。

「外部からの視点」は誰もが養える「手に職」

この「外部からの視点」は、特定の業種や職種に限定されるものではありません。どんな経験からでも養うことができる「手に職」だと私は考えています。

何より大切なのは、「当たり前」を当たり前だと思わないことです。地方には、長年の慣習や独自のルールがあることが少なくありません。もちろん、それらを頭ごなしに否定してしまうと、地方では特に人間関係が崩れてしまう恐れがあるので、そこは細心の注意が必要です。

しかし、まずは「こうしたらもっと良くなるのでは?」「このやり方、もっと効率化できないかな?」といった小さな疑問をメモするなどして覚えておくことが大事です。その職場のやり方に慣れることも重要ですが、普段から業務の改善点や効率化について考える習慣を持つことで、あなたの「外部からの視点」は、地方で大いに価値を発揮する「手に職」となるでしょう。


地方で本当に役立つ「手に職」その2:意外と専門家が少ない「ITツールの活用」

前記事でExcelの話をしましたが、実は地方の職場では、Excelに限らず基本的なITツールの活用が進んでいないケースが非常に多く、ここに大きなチャンスが眠っています。

都市部では当たり前に使われているチャットツールやオンライン会議システム、デザインツールなどでさえ、地方では「よくわからない」「難しそう」といった理由で十分に活用されていない、あるいは存在すら知らないという状況を目の当たりにしました。

例えば、私が体験した事例では、

  • 販売管理ソフトの機能不足活用: 本来多機能な販売管理ソフトが、請求書発行のためだけにしか使われていないケース。説明書やネットで調べれば他の便利な機能がたくさんあるのに、誰も活用しようとしない。
  • チラシ作成の非効率: デザインツール(Canvaなど)のテンプレートを使えば、手軽にクオリティの高いチラシが作れる時代なのに、ゼロから手書きのような形で作成し、時間とクオリティを犠牲にしている状況。
  • オンライン会議やチャットツールへの抵抗: コロナ禍で普及したZoomやGoogle Meet、Slackなどのオンラインツールも、地方では「対面が基本」という意識が強く、その利便性が十分に理解されていない場合があります。

これらの状況は、裏を返せば、あなたが少しでもITツールの知識や活用意欲を持っていれば、すぐにでも職場で「ITの専門家」として重宝されることを意味します。

プログラミングのような高度なスキルは必要ありません。

  • Google検索でツールの使い方を調べられる
  • YouTubeなどの解説動画を見ながら設定できる
  • Canvaのテンプレートを使ってチラシが作れる
  • Zoomでオンライン会議を設定できる

といった、「ネットで調べ、自分で試せる」というレベルのITリテラシーだけでも、地方では非常に大きな価値になります。

あなたの「何気ないITツールの知識」が、地方の職場の業務効率を劇的に改善し、コミュニケーションを円滑にし、情報発信を強化する強力な「手に職」となるのです。

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まとめ:特別なスキルは不要!あなたの視点とIT活用が地方での「手に職」になる

ここまで、地方で本当に役立つ「手に職」として、「外部からの視点」と「ITツールの活用」という2つの具体的な例を、私の実体験を交えながらご紹介してきました。

フロアマットの契約解除や物流業務のアウトソーシング、そしてSUM関数やSUMIF関数を使ったエクセルでの業務改善。これらは、都市部にいた頃の私にとっては「当たり前」だったり、「ごく簡単なこと」と感じるかもしれません。しかし、地方の現場では、これらが想像以上に大きな価値を生み出し、業務効率化に貢献し、「あなたにしかできない仕事」として認識されるのです。

特別な専門資格や高度なプログラミングスキルがなくても、あなたの「当たり前を疑う視点」や「少しITツールを使いこなせる力」は、地方の職場において強力な武器になります。それは、単に効率化を進めるだけでなく、職場の課題を解決し、周囲から感謝される存在となることを意味します。

実は、地方で価値になる「手に職」はこれだけではありません。「円滑な人間関係を築くコミュニケーション力」や、事業全体を見渡して考える「経営的思考」も、地方の仕事現場では非常に重宝されます。これらは、ITスキルと同様に、日々の意識や少しの学習で十分に身につけられるものばかりです。

重要なのは、地方のリアルな状況を知り、自分自身の経験やスキル、そして「できること」に目を向けること。そうすれば、あなたの個性や強みが、地方で「手に職」として輝くチャンスが必ず見つかります。

次のセクションでは、今回具体的に紹介した「外部からの視点」や「ITツールの活用」を含め、地方で本当に役立つ「手に職」をどうやって見つけ、そして実際にどう磨いていけば良いのか、さらに詳しく掘り下げていきます。

ぜひ、読み進めて、あなたの地方でのキャリアチェンジのヒントを掴んでください。

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